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【2022年最新】小説の書きやすい小説投稿サイト5選!

今や当たり前となった小説投稿サイトの存在。

「小説家になろう」を始め数多くの小説投稿サイトが誕生し、多くのユーザーに利用されています。

今回はその中でも、「小説の書きやすさ」に着目して記事を作成致しました。

ということで、今回は小説を書くのにおすすめな小説投稿サイト5選をご紹介させていただきます。ぜひ小説投稿サイト選びの参考にしてみてください。

 

書くのにおすすめな小説投稿サイトおすすめ5選!

 

カクヨム

カクヨムとは、KADOKAWAと株式会社はてなが共同開発した小説投稿サイトです。

直感的な操作で使い易く、ストレスなく執筆を行うことが出来ます。

また作家への報酬プログラムも実施されていて、モチベーションアップに繋がります。

小説コンテストも定期的に開催されているので、迷ったらとりあえずカクヨムに登録してみると良いかもしれません。

 

ノベルアップ+

ノベルアップ+は、株式会社ホビージャパンが運営する小説投稿サイトです。

小説の書きやすさは抜群で、是非おすすめしたい小説投稿サイトです。

独自のポイントが搭載されていて、自身のアバターも設定可能です。

読者のレスポンスにスタンプ機能もあって、スタンプが来ると嬉しい気持ちになれます。

 

エブリスタ

エブリスタとは、メディアドゥの子会社株式会社エブリスタが提供する小説投稿サイトです。

魅力は何と言っても小説コンテストの多さで、およそ月に一度は開催されている印象を受けます。

また自身の作品を有料設定することも可能なので、商業化を目指されている作者の方の助けにもなるでしょう。

 

ノベルバ

ノベルバとは株式会社ビーグリーの運営する小説投稿サイトです。

ライトノベルを中心に多くの作品が投稿されていて有名小説投稿サイトの一つです。

ただジャンルによってはあまり読者がいないということもあるので、モチベーションを維持させ続けられるかが重要になってくると思います。

 

侍ラノ

待ラノは、株式会社エスプランニングが運営する小説投稿サイトです。

2019年に誕生した新しめのサイトですが、他サイトへの同時投稿機能など魅力的な機能があり、今後を十分に期待できる小説投稿サイトになります。

 

🖋 最後にヒトコト!

今回は書くのにおすすめな小説投稿サイトを5選紹介させて頂きました。本記事を参考に、是非小説を執筆してみてください!

自作小説【猫】

 

自作小説【猫】

 

「はい、ニャーゴロ。ご飯よ!」


飼い主のカオリがキャットフードの入ったお皿を俺の目の前に置いた。

今日もこれか……たまには”ステーキ”や”すし”も食べてみたいものだ。

 

「どう、おいしい?」

 

『にゃー!』

 

「そうか。そうか」

 

ふん。どうせ俺の言葉など分からないくせに……

そうだ!たまにはいたずらをしてやろう。

 

『にゃーにゃー!にゃにゃあ!!!』

 

「え?急にどうしたの?」

 

くくっ……こいつ分かってないな。

人間の中で一番最低だといわれる言葉を言ってやったのに、ケロッとしてやがる。

 

「あ、もしかして餌足りなかった?」

 

『にゃあにゃあ!』

 

違う違う!食い物はもう十分だ!

俺は空になった皿を前足で蹴飛ばした。

 

「ちょっと!何やってるの!」

 

カオリが俺を睨みつけ、皿を俺の前に戻す。

 

「ニャーゴロ!そんなことしちゃだめでしょ!」

 

う……なんでそんなに怒るんだ?

人間は全く分からない。

 

「まったく……いつからこんなに荒っぽくなったのかしら……」

 

カオリが俺を哀れむような目で見ている。

これは猫の俺でもさすがに分かる。カオリは今、俺をバカにしている。

 

『にゃーにゃにゃー!!!』

 

「お、怒ったな!ニャーゴロ!」

 

なるほど、どうやら怒りの感情は種族が違えど分かるようだな。

 

『にゃーにゃー!』

 

「えーと……私も怒ってるぞ!」

 

『にゃーにゃにゃ!!にゃ!!』

 

「は?うーんと……私の方が……強いぞ?」

 

こいつ……俺と会話でもしてるつもりなのか?

さっきから全然話がかみ合ってない。

 

「うーん……もう疲れた!やっぱり猫と会話なんて出来ないのか。人間の言葉なんか分からないよね?」

 

すまんが分かる。

とても分かる。

 

「まあいいや……じゃあ仕事行ってくるね。ニャーゴロ!」

 

その言葉を最後に……カオリが帰ってくることはなかった。


俺たちの部屋にずかずかと入ってきた”警察”とかいう人間が言うにはカオリは車と衝突したらしい。

 

すぐ病院に連れていかれたが、助からなかったそうだ。

 

なんて弱い生き物なんだ、人間は。

 

カオリ……もしお前が猫だったなら車なんか避けてるだろう。

もし俺が人間だったら、お前を守ってやれたのに……

 

なんで……。

 

お前が猫で……俺が人間じゃなかったんだ。

 

こんなことになるのなら……もっとましな言葉を言っておくべきだった。

 

好きだと……そう伝えれば良かった。


***


あれから何年か経って、俺は死んだ。

 

死ぬのは意外とあっさりとしていて、あの日食べたキャットフードみたいだった。

 

もし次に生まれ変わるなら人間がいい。

 

そうすればきっと好きな人を守れる。

 

カオリ……お前を守れる。


じゃあな。


来世でまた会おう。

自作小説【浮気をしたいと婚約者が言うので、全力で止めました】

 

自作小説【浮気をしたいと婚約者が言うので、全力で止めました】

 

「頼む。この通りだ・・・浮気をさせてほしい。」

 

ジャンは腰を九十度近く曲げ、私に向かって頭を下げた。

 

「ジャン・・・何回も言うけど、そういう問題じゃないの。浮気なんて認められるわけないでしょ!」

 

ルネルは怒りのあまり思い切り、右足を床に叩きつけた。

ガン!と大きい音が鳴り、ジャンがびくっと体を震わせた。

 

「ルネル・・・お前のいうことは本当によく分かる・・・だが、俺はそれでも浮気をしたいんだ!!!」

 

頭を下げた姿勢のまま、ジャンは叫んだ。

これほどの熱意を今までに感じたことのなかったルネルは、一瞬驚き、たじろいだ。

 

「そ、それでも!浮気なんか許せるわけないでしょう!!!私はあなたの婚約者なのよ!」

 

「それは問題ない・・・婚約を破棄さえしてくれれば・・・」

 

「そういうことじゃないでしょ!!!」

 

再び、床を足で叩きつけた。

バン!!!と先ほどよりも大きな音が鳴り、ルネル自身もびくっと体が震えた。

 

「だ、第一・・・なんでそんなに浮気がしたいの!?」

 

「そのことなんだが・・・」

 

そこまで言うと、ジャンはすっと体を上げ、ルネルの目を見た。

 

「お前のそういうところが俺はもう限界なんだ・・・」

 

「そういうところ?」

 

「さっきから床を足で叩いているだろ!それが俺は嫌で嫌でたまらないんだ。」

 

「はぁ?」

 

「最初はそんなことしなかったろ?なのに最近は・・・どれだけ床に当たれば気が済むんだ!?」

 

ルネルはここ最近の自分の生活を振り返った。

確かに強い怒りを感じた時、床を足で叩いている気がする・・・

 

「じゃあ、それ直すわよ!もう床に当たらない!これでいいでしょ!」

 

「そんな言葉信用できると思っているのか!?」

 

ジャンの声が次第に大きくなっていく。

ルネルは自分が押し負けているのをはっきりと感じた。

 

「ならどうしろって言うの!?」

 

「だから浮気をさせろと・・・別れてくれって言っているだろ!?」

 

「くっ・・・それは・・・」

 

ルネルは言葉に詰まった。

別れる原因が自分にある以上、何も言い返せなかったのだ。

 

しばらくの沈黙の後、ジャンは吐き捨てるように言った。

 

「それじゃあ話を終わりだ・・・」

 

そして冷たい目で私を見ると、さっと部屋から出ていってしまった。

 

「なんでこうなるの・・・」


私は誰もいない部屋でもう一度、床を足で叩きつけた。

 

ドン!!!

 

やはりこの癖は止められそうにない。

自作小説【異世界令嬢は今日も婚約者を選んでる】

 

自作小説【異世界令嬢は今日も婚約者を選んでる】

 

「はい。次!」

 

私の部屋の外には男たちが長蛇の列を作っていた。

手に花束を持っている者もいれば、大きな包みを携えている者もいる。

 

なんでこうなってしまったのか・・・

 

あれは一か月前のこと・・・

 


***

 


「ジャスミン。そろそろお前も結婚を考えたらどうなんだ?」

 

私の父、ブロッケン公爵が言った。

確かに私も、もう二十・・・結婚してもおかしくない歳だ。

 

「でも、お父様。私なんかに結婚なんて・・・」

 

昔から私は臆病で引っ込み思案な性格だった。

そのせいもあって恋愛なんてことは、今まで一度たりとも経験したことが無かった。

 

ましてや結婚なんて・・・考えただけでもぞっとした。

 

「大丈夫。父さんが上手くやっておくから。」

 

「え?」

 

その言葉を聞いて安心はしたものの、父は変わり者で、昔は貴族の間で嫌われていたらしいと聞いたことがあったので、少し心配になる。

 

「お父様、一体何をするのですか?」

 

「なーに、特別なことは何もせんよ。ただお前と結婚してくれそうな男を探すだけだ。」

 

「それならいいけど・・・」

 

この時から嫌な予感はしていたのだ。

だが、結婚という言葉を突きつけられた小心者の私には、父を疑っている余裕などなかった。

 

その二週間後、父は国中に御触書を配った。


***


そして現在。

 

「ふぅ・・・これで半分は終わったな・・・ジャスミン、少し休憩するか?」

 

父は汗をかきながら、紙に印をつけていた。

だがぶっ続けで何人もの男たちと話をしていたので、顔からは疲れが滲み出ていた。

 

かくゆう私も父の隣で話を聞いているだけではあったが、さすがに疲れた。

正直、もう結婚なんていいから今すぐベッドに潜り込みたかった。

 

「そうですね、お父様。一旦休憩にしたいです。」

 

「よし・・・おい君、部屋の外で待っている人達にも休憩だと伝えてくれ。」

 

父が使用人に命じる。

 

「ふぅ・・・」

 

私は大きなため息をついて、思いっきり背伸びをした。

背筋がポキポキと鳴った。

 

「ジャスミン。良い人は見つかったか?」

 

父は頭をかきながら私に尋ねた。

 

「そうですね・・・えーと・・・」

 

記憶を探るが、特に印象に残っている人はいなかった。

皆、貴族と結婚をするために必死なので、同じような褒め言葉しか言わない。

 

「今のところはいませんね・・・」

 

「そうか・・・」

 

父は残念そうに言った。

 

「あの・・・お父様・・・」

 

「なんだ?」

 

「えーと・・・その・・・やっぱり、何でもないです。」

 

私はこんなのもう止めにしませんかと言いたかったが、言えなかった。

それを言ってしまえば、父にも迷惑をかけるし、なにより集まってくれた人たちにも迷惑をかけることになる。


「ジャスミン・・・そろそろ再開するぞ。」

 

程なくして、父は言った。


「・・・はい。」

 

私は気持ちが込もってない返事を返し、頷いた。

自作小説【魔王がなかなか倒れない】

 

自作小説【魔王がなかなか倒れない】

 

「これで終わりだ。」

 

勇者の前で魔王は膝をついた。

 

「くっ・・・勇者め・・・まさかこれほどまでとは・・・」

 

魔王は頭から血を滴らせながら悔しそうに勇者を睨みつけた。

 

「魔王よ・・・この一撃でお前を倒す。世界に平和を取り戻す!」

 

勇者は剣を両手で高く振り上げた。


「ブレイブ・サンダー!!!!」


次の瞬間、剣から稲妻が走り魔王の体を激しい雷光が包み込んだ。

 

「グアァァァァ!!!!!」

 

魔王は死の断末魔を上げ、のたうち回った。

それは世界の平和を告げる瞬間だった。

 

「さらばだ・・・魔王よ。」

 

勇者が剣を降ろした瞬間、魔王を包み込んでいた雷光が消え、辺りを一瞬の静寂が包み込んだ。

 

「ふぅ・・・これで終わったんだな・・・」

 

ボロボロになった建物の天井から光が勇者に差し込んだ。

全てが終わった・・・と勇者が思ったその時!

 

「勇者よ・・・」

 

聞いたことのある低い声が聞こえ、勇者は正面に向き直った。

そこには体から煙を放ちながら、苦しそうに立ち上がる魔王の姿があった。

 

「ま、魔王!!くそっ・・・生きていたか!!!」

 

勇者は再び、剣を高く振り上げた。

 

「ブレイブ・サンダー!!!」

 

そして勇者の剣から一直線に雷が放たれ、魔王の体を包み込んだ。


「グガァァァァ!!!!!」


魔王が再び叫び、雷光の中で苦しそうに動き回った。

そして勇者が剣を降ろすと、雷光は消え、魔王は地面にバタッと倒れた。

 

「はぁ・・・はぁ・・・やっと倒したか・・・」

 

勇者は剣を鞘に納め、その場に座り込んだ。

天井からは相変わらず太陽の光がさしている。

 

「これで終わったんだな・・・」

 

はるか上空に輝く太陽を見つめ勇者は微笑んだ。

ついにこの世界に平和が訪れた・・・彼がそう思った瞬間。

 

目の前で倒れているはずの魔王が、ゆっくりと体を起こし始めた。

 

「勇者よ・・・・お前・・・」

 

「くっ・・・まだ動けるのか!?ちっ・・・」

 

勇者はバッと立ち上がり、鞘から剣を抜いた。

そしてそれを高く頭上に上げると、呪文を叫んだ。

 

「ブレイブ・サンダー!!!」

 

瞬間、剣から放たれた雷光が魔王を包み込んだ。


「グガギギァァァァ!!!!!!!!」


魔王の叫び声が辺りに響き渡り、そのおぞましい姿に似合わず静かに魔王は地面に倒れた。

勇者がそっと剣を降ろすと、魔王を包んでいた雷光が消えた。

 

「終わった・・・よな?」

 

勇者は注意深く魔王の体を見つめた。

プスプスと音を立てながら、魔王の体からは煙が立ち上っていた。

 

「はぁ・・・はぁ・・・もう起きてくるなよ魔王・・・」

 

勇者が剣を地面に突き刺し、何とか体を支えた。

肉体的疲労というより、安堵感からの急な緊張感を短期間で味わい、精神的に疲れている気がした。

 

「まあ、あれを三回もくらったんだ・・・さすがにもう・・・」

 

勇者が安堵しかけたその時だった。

 

「勇者よ・・・」

 

魔王が手を地面につき、フラフラと立ち上がった。

 

「お前の攻撃は効かん・・・いい加減・・・」

 

「ブレイブ・サンダー!!!!」

 

勇者はすかさず雷光で魔王を攻撃した。

雷の強い光が魔王の体を包み込み、魔王は叫び声を上げた。

 

「グアァァァ!!!!勇者よ!!!!貴様は・・・」

 

そこまで言うと、力尽きたように魔王は地面に再び倒れた。

勇者も剣を降ろし、雷光を消した。

 

「これで終わりだろ・・・はぁ・・・魔王・・・」

 

息を切らしながら、勇者は片膝を地面についた。

 

「はぁ・・・ふぅ・・・」

 

ゆっくりと深呼吸をして、息を整える。

そして目の前でうつ伏せに倒れている魔王の姿を見た。

 

「死んだか・・・」

 

程なくしても動く気配の無い魔王の姿に、勇者は心の底から安堵感を覚えた。

 

「終わった・・・これで・・・」

 

勇者が天を見上げ呟いた、その時だった。


「勇者よ・・・」


もう何回も聞いているような気がする低い声が、勇者の耳を突き抜けた。

自作小説【省エネ田中君】

 

自作小説【省エネ田中君】

 

省エネに生きる。

 

人生はこれに尽きると俺は思う。

 

怒りや悲しみ、そんな感情はとっぱらって生きる。

それは一見つまらないように見えるかもしれないが、とても平和で楽な生き方だ。

 

もちろん恋愛も取り除く。
誰かと付き合いでもした日には飛び上がるほど嬉しいだろうが、浮気されれば悲しいし、自分が浮気をしてしまえば命まで危うい。

 

もちろん付き合ってそのまま死ぬまで一緒ということもあるかもしれない。

だが、ずっと一緒にいるのもそれはそれでかなりストレスになると思う。

 

つまり俺には恋愛なんて必要ない。

 

だが・・・

 

「田中君・・・ずっと好きでした!付き合ってください!」


こうして直に告白されてみると、少し気持ちが揺らいでしまいそうになる。

悪魔のささやきが聞こえると漫画ではよくあるが、本当に今にも聞こえてきそうだ。

 

くそっ・・・省エネに生きると決めた以上は恋愛など御法度。

無期懲役に当たるほどの重罪だ。

 

せめて告白してきたのが知らない人だったら良かったのに・・・

 

そうすれば、「まだよく知らないから・・・」などと言って素直に断れたものを。

 

それなのになんで・・・なんで・・・幼馴染の柏木なんだ・・・


「田中君・・・だめ?」

 

見るな!俺を見るな・・・

ていうか小学校から一緒なのに、何で苗字呼びなんだ・・・いや、俺もか。

 

だが、どうする。

 

もし俺が柏木を振れば、この先関係が悪化することは言うまでもない。

その悪化した状態で高校生活を終え、その先に何が待っている?

 

俺には見える。

 

家を出た時に柏木とばったり会って、気まずそうに会釈をする自分が・・・

 

それはまずい。あの気持ち悪い何とも言えない空気を背負いながら家を出たくない。


くっ・・・ならここは付き合っておいて・・・いや、そもそも付き合うなどという選択肢は無い!甘ったれるな俺!


「田中君・・・返事は?」


柏木を待たせるのもそろそろ限界か・・・

くそっ・・・ひとまず考える時間がほしい。

返事はまた今度しよう。

 

「柏木・・・ちょっと考えたいから、返事はまた今度でいい?」


「え?・・・分かった。」


さて・・・どうする?

自作小説【目】

 

自作小説【目】

 

今私はとても目が痛い。

 

「痛いっ!!!!」

 

と叫ぶほどの痛さではないが、それでも確かに目が痛い。

 

きっと昨日のあのことが原因だろう。

 

遡ること十四時間前・・・

 

***

 

「美香!危ない!」

 

学校からの帰り道、隣を歩いていた友人の佐奈が私に叫んだ。

 

「え?なん・・・」

 

何のことか分からず佐奈に問いかけようとした瞬間、目に激痛が走り、私は思わず目を手で覆った。

 

「痛い!!!痛い!!!」

 

その時はかなりの大声だったと思う。

 

「美香、大丈夫!?」

 

あまりの痛さに私はその場にしゃがみこんでしまい、持っていた通学カバンをどさっと地面に落とした。

 

それからは大変だった。

 

あまりに私が痛がるでの、佐奈は救急車を呼び、私は病院に連れていかれた。

 

その時に、救急隊員が大袈裟に私を担架に乗せるもんだから、周りで見ていた通行人の人達が騒ぎ出して、通りが一気に活気づいてしまった。

 

それに病院では変な光を浴びせられるわ、両目に包帯を巻かれるわで、大火事から生還した人みたいになってしまった。

 

後から両親が病院に来て、医師と何か話していた。

 

それから何時間か経って医師はこう言った。

 

「もう大丈夫ですよ、数日は痛むと思いますがもう除去しましたので。」

 

除去という言葉が引っかかるが、無事に包帯も取れ、家にも帰ることも出来たので事態は一件落着したらしい。

 

***

 

そして現在。

 

医師の言葉通り、私は目に痛みを感じている。

朝日を浴びれば治るかなと思いカーテンを開けるも、効果無し。

 

むしろ少し痛みが増したような気がする。

 

朝からずっとスマホで原因を調べているが、これといって情報もない。

 

仕方ない・・・佐奈に電話するか・・・

 

私が目に激痛を覚える直前、佐奈は私に危ない!と言っていた。

つまり、彼女なら何か知っているかもしれない。

 

しかし、私はかなり電話が嫌いだった。

特に理由はないが、顔の見えない相手と話すことが何か嫌だったのだ。

 

『もしもし、私だけど・・・』

 

そんなことを考えているうちに佐奈の声がスマホから聞こえてきた。

 

「あ、佐奈。昨日のことで聞きたいことがあって・・・」

 

『聞きたいこと?それより、目はもう大丈夫なの?』

 

「うん。痛みはあるけど、除去したって。」

 

何を除去したのかは分からないが・・・

 

『そう・・・なら良かった。さすがにあれはヤバイもんね。』

 

「そ、そうなんだ?で、そのあれってなんなの?」

 

『え?あれはあれよ・・・分かるでしょ?』

 

記憶をかなり昔まで掘り返してみるも、思い当たるものが一つもない。

 

『あ!美香ごめん、お母さんが呼んでる・・・また後でね。』

 

「ちょ・・・佐奈・・・」

 

ツーツー。

 

「切れたか・・・」


あれってなに!?