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自作小説

自作小説【猫】

自作小説【猫】 「はい、ニャーゴロ。ご飯よ!」 飼い主のカオリがキャットフードの入ったお皿を俺の目の前に置いた。 今日もこれか……たまには”ステーキ”や”すし”も食べてみたいものだ。 「どう、おいしい?」 『にゃー!』 「そうか。そうか」 ふん。どうせ…

自作小説【浮気をしたいと婚約者が言うので、全力で止めました】

自作小説【浮気をしたいと婚約者が言うので、全力で止めました】 「頼む。この通りだ・・・浮気をさせてほしい。」 ジャンは腰を九十度近く曲げ、私に向かって頭を下げた。 「ジャン・・・何回も言うけど、そういう問題じゃないの。浮気なんて認められるわけ…

自作小説【異世界令嬢は今日も婚約者を選んでる】

自作小説【異世界令嬢は今日も婚約者を選んでる】 「はい。次!」 私の部屋の外には男たちが長蛇の列を作っていた。 手に花束を持っている者もいれば、大きな包みを携えている者もいる。 なんでこうなってしまったのか・・・ あれは一か月前のこと・・・ *…

自作小説【魔王がなかなか倒れない】

自作小説【魔王がなかなか倒れない】 「これで終わりだ。」 勇者の前で魔王は膝をついた。 「くっ・・・勇者め・・・まさかこれほどまでとは・・・」 魔王は頭から血を滴らせながら悔しそうに勇者を睨みつけた。 「魔王よ・・・この一撃でお前を倒す。世界に…

自作小説【省エネ田中君】

自作小説【省エネ田中君】 省エネに生きる。 人生はこれに尽きると俺は思う。 怒りや悲しみ、そんな感情はとっぱらって生きる。 それは一見つまらないように見えるかもしれないが、とても平和で楽な生き方だ。 もちろん恋愛も取り除く。誰かと付き合いでもし…

自作小説【目】

自作小説【目】 今私はとても目が痛い。 「痛いっ!!!!」 と叫ぶほどの痛さではないが、それでも確かに目が痛い。 きっと昨日のあのことが原因だろう。 遡ること十四時間前・・・ *** 「美香!危ない!」 学校からの帰り道、隣を歩いていた友人の佐奈…