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【光の帝国】あらすじと感想!ネタバレなし!

恩田陸さんによって描かれた短編連作である「光の帝国」。

全部で三作ある常野物語シリーズの第一作目の作品になります。

今回は「光の帝国」のあらすじと感想をご紹介したいと思います。

 

 

「光の帝国」のあらすじ

膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちから―「常野」から来たといわれる彼らには、みなそれぞれ不思議な能力があった。穏やかで知的で、権力への思向を持たず、ふつうの人々の中に埋もれてひっそりと暮らす人々。彼らは何のために存在し、どこへ帰っていこうとしているのか?不思議な優しさと淡い哀しみに満ちた、常野一族をめぐる連作短編集。優しさに満ちた壮大なファンタジーの序章。(amazon.co.jpより引用)

 

読んだ感想!

 

読了感

面白いの一言では片付けられない、どこか悲し気を纏った作品でした。

全ての謎が明かされたわけではなくすっきりとしない気持ちも残っていますが、話の面白さは十分にあり、読み応えは十二分にありました。

 

文体の難しさ

文体はやや難しめでした。たまに分からない単語が出てきたりしました。中級者向きの小説という印象を受けました。

 

地の文と会話文の比

地の文7

会話文3

くらいでした。連作短編であるので正確な比率は物語によって変わりますが、全体的に地の文が多めで時折読みにくさを感じました。

 

「光の帝国」を読んだ方におすすめしたい作品

 

蒲公英草紙

あらすじ

青い田園が広がる東北の農村の旧家槙村家にあの一族が訪れた。他人の記憶や感情をそのまま受け入れるちから、未来を予知するちから……、不思議な能力を持つという常野一族。槙村家の末娘聡子様とお話相手の峰子の周りには、平和で優しさにあふれた空気が満ちていたが、20世紀という新しい時代が、何かを少しずつ変えていく。今を懸命に生きる人々。懐かしい風景。待望の切なさと感動の長編。(amazon.co.jpより引用)

 

六番目の小夜子

あらすじ

津村沙世子―とある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生。高校には十数年間にわたり、奇妙なゲームが受け継がれていた。三年に一度、サヨコと呼ばれる生徒が、見えざる手によって選ばれるのだ。そして今年は、「六番目のサヨコ」が誕生する年だった。学園生活、友情、恋愛。やがては失われる青春の輝きを美しい水晶に封じ込め、漆黒の恐怖で包みこんだ、伝説のデビュー作。(amazon.co.jpより引用)