【旅のラゴス】あらすじと感想!ネタバレなし!
筒井康隆さんの小説「旅のラゴス」。
その魅力ある世界観で紡ぎ出される物語は、今となってもファンタジー小説の傑作として多くの読者を魅了しています。
今回は「旅のラゴス」を読んだ感想をまとめていきたいと思います。
あらすじ
北から南へ、そして南から北へ。突然高度な文明を失った代償として、人びとが超能力を獲得しだした「この世界」で、ひたすら旅を続ける男ラゴス。集団転移、壁抜けなどの体験を繰り返し、二度も奴隷の身に落とされながら、生涯をかけて旅をするラゴスの目的は何か? 異空間と異時間がクロスする不思議な物語世界に人間の一生と文明の消長をかっちりと構築した爽快な連作長編。(amazon.co.jpより引用)
「旅のラゴス」を呼んだ感想!
読了感
読了後は不思議な感覚に包まれました。
ファンタジーというジャンルを超えてヒューマンドラマにも哲学書にも感じられる作品で、単純に物語を読んだ以上の何かを獲得することが出来たような気がしました。
最初はとっつきにくさがあったのですが、読んでいく内にどんどん引き込まれ、文体に魅了されていきました。
文体の難しさ
文体は割と難しめでした。
ぱっと見意味の分からない単語がいくつか出てきたり、一文が長めに構成されていました。しかしそういった本に慣れている方なら難なく読める本だと思います。
ちなみに私は、最後まで読む頃にはその文体がクセになっていました。
地の文と会話文の比
地の文 8
会話文 2
くらいの割合でした。
もちろんページで差はありますが、全体的に地の文が多めで2,3ページに数文会話文が出てくるような印象を受けました。
本作を読んだ方におすすめしたい作品!
高丘親王航海記
あらすじ
貞観七(865)年正月、高丘親王は唐の広州から海路天竺へ向った。幼時から父・平城帝の寵姫・藤原薬子に天竺への夢を吹きこまれた親王は、エクゾティシズムの徒と化していたのだ。占城、真臘、魔海を経て一路天竺へ。鳥の下半身をした女、良い夢を食すると芳香を放つ糞をたれる獏、塔ほど高い蟻塚、蜜人、犬頭人の国など、怪奇と幻想の世界を遍歴した親王が、旅に病んで考えたことは…。(amazon.co.jpより引用)
夏への扉
あらすじ
ぼくの飼い猫のピートは、冬になるときまって「夏への扉」を探しはじめる。家にあるドアのどれかひとつが、夏に通じていると固く信じているのだ。そして1970年12月、ぼくもまた「夏への扉」を探していた。親友と恋人に裏切られ、技術者の命である発明までだましとられてしまったからだ。さらに、冷凍睡眠で30年後の2000年へと送りこまれたぼくは、失ったものを取り戻すことができるのか──。(amazon.co.jpより引用)
🖋 最後にヒトコト!
今回は「旅のラゴス」を読んだ感想を紹介しました。本記事を参考に、お気に入りの小説を見つけてみてください!